インドネシアの伝統染織、バティック。
バティックは、ろうで布の一部を防染しながら文様を描き、染め重ねて仕上げるインドネシアの伝統的な染織です。
長い歴史を持ち、特にジャワ島では王宮文化の中で高度に発展しました。
文様にはそれぞれ意味があり、繁栄や調和、生命の循環などの思想が込められています。
かつては王族や貴族のみが身につけることを許された文様もあり、布は身分や文化を表す象徴でもありました。
19世紀になると、交易や植民地時代の影響により中国やヨーロッパの文化が流入し、色彩や文様のバリエーションが広がります。
また、型を用いる「バティック・チャップ」が生まれ、バティックは宮廷文化から庶民の生活へと広く普及していきました。
1940年代の日本統治時代には、日本の着物や和柄の影響を受けた「ジャワ・ホウコウカイ(ジャワ更紗)」と呼ばれる独特のデザインも生まれました。
桜や菊、扇、亀甲など、日本的な文様がバティックの技法で表現されるようになり、現在でもこの時代のバティックは独特の魅力を持つものとして知られています。
現在、バティックはインドネシア文化を象徴する工芸として世界的に評価され、2009年にはユネスコの無形文化遺産にも登録されました。
民族衣装から日常着、インテリアまで幅広く使われ、人々の暮らしの中に息づいています。
Rosilyでは、インドネシア・ジャワ島のジョグジャカルタ、ソロ、プカロンガンなどの街を実際に歩き、出会ったバティック布をご紹介しています。
職人が一本一本の線を描きながら染め上げる、手描きろうけつ染め(バティック・トゥリス)の布や生地を中心に集めました。
また、日常で気軽に使えるシルクスクリーンプリントのバティック生地もご紹介しています。
洋服作りやインテリア、テーブルクロスなど、さまざまな用途でお使いいただける美しい布です。
手仕事ならではの温かみと個性を感じられるバティックの布を、ぜひご覧ください。

















