<長さ232cm 幅112cm コットン100%>
バティックとは、本来“ろうを使って模様を描き、染め分ける技法によって作られた布”を指します。
こちらの作品は、インドネシア中部ジャワの港町チレボンで制作された奉公会(ホコカイ)様式のバティックです。
奉公会様式は日本占領期に成立した独特の意匠で、桜風・菊風の花を大きくあしらい、日本的美意識とジャワの伝統文様が融合している点に特徴があります。
本作では黒白の地文に色彩豊かな花々が重ねられ、細かな点描や精緻な線描が全体を満たし、手描きならではの奥行きと華やかさが際立ちます。
チャンティンでろうを置き、染め、防染と彩色を何度も繰り返すことで生まれる濃淡の美しさや線の揺らぎには、チレボンの職人の高度な手仕事が息づいています。
本作品は、インドネシア中部ジャワの港町チレボンで制作された奉公会(ホコカイ)様式のバティックです。
奉公会様式は日本占領期に生まれた意匠で、日本的なモチーフを積極的に取り入れつつ、ジャワならではの感性で再構成されたことに特徴があります。
布面は大きく昼と夜を分けるパギソレ構成を採用しており、奉公会様式の典型的なスタイルを示しています。
一枚の布の中に、異なる時間帯や場面のニュアンスを共存させることで、実用性と装飾性の両方を満たす工夫がなされています。
主文様には、桜を思わせる花(桜風)や菊を思わせる花(菊風)の大きな花が据えられています。
桜風の花には門出や再生、菊風の花には長寿や繁栄といった意味が込められ、吉祥性の高い意匠として祝祭や婚礼の場にふさわしい構成となっています。
本作では、赤紫や黄にさらに紫を重ねることで、多色が折り重なるような奥行きが生まれています。
緑の葉とともに画面全体が豊かに満たされ、大輪の花々が布の上で咲き誇る、華やかさあふれる一枚です。
地色には落ち着いたオリーブ色が用いられ、縁取りの青や下辺に配された赤茶の色が画面を引き締めています。
色彩の対比と調和のバランスは絶妙で、チレボンの職人が持つ高い審美眼と色彩感覚がうかがえます。
技法はチャンティンを用いた手描きのろうけつ染めで、一つひとつの花弁の細線や点描は、精緻な蝋置きによって実現されています。
蝋の温度や線の切れ目を繊細に制御することでにじみを抑え、冴えた白抜きの輪郭と、赤・紫・黄・緑の豊かな発色が生み出されています。
背景には細かな点描(トゥティル)がびっしりと施されており、空間を埋めることで華やかさと躍動感を強めています。
これはチレボンらしい表現の一つであり、同じ北岸のプカロンガンに比べて、より動きのある自由な表情を生み出していると言えます。
日本的な桜や菊のモチーフとジャワの伝統文様が融合した本作は、占領期の歴史を映し出すとともに、晴れの場を彩った装いの記憶を今日に伝える一枚です。
洋服の生地として仕立てると、ワンピースやスカートにしたときに、手描きならではの風合いがそのまま装いのアクセントになります。
また、大きめのサイズを活かしてテーブルクロスとして広げたり、棚や家具の上に敷いたりすると、空間に柔らかな彩りが加わります。
壁に掛けてタペストリーとして飾れば、模様の奥行きが際立ち、お部屋の雰囲気を大きく変える存在になります。
さらに、ベッドに掛けてベッドスプレッドとして使うと、寝室が一気に華やぎ、毎日の生活に美しいアクセントを添えてくれます。
用途に合わせて楽しめる、自由度の高い一枚です。
ご購入の前に、以下をご理解ください。
※ 手作りのため、わずかな色飛びが見られる場合があります。
※ 写真ではできる限り実際の色を再現していますが、多少の差が出ることがあります。
Rosilyでは、できるだけ状態のよい布を選び、お値打ちにお届けできるよう努めています。
この商品は、Rosilyの健が推薦します!(2025年11月20日)


















