コラム
リム(接着剤)を使わない、Rosilyのアタ製品
アタ製品の形を整える「リム」とは
アタ製品の仕上げには、「リム」と呼ばれる接着剤を使う方法があります。インドネシア語では「lem」と書き、接着剤や糊を意味します。
編み上げたアタ製品に、水で薄めた接着剤を塗り、形を整えて仕上げる方法です。現地の職人からは、乾燥すると編み目が固定され、整えた形を保ちやすくなると聞いています。
Rosilyでは、この仕上げ方法を知るために、製作をお願いしている職人に実演してもらいました。下の写真は、その確認のために撮影したものです。Rosilyがお届けする品には、アタ本体を接着剤で固める仕上げを行っていません。
今回、現地で確認した接着剤は、ポリ酢酸ビニル(PVAc/酢酸ビニル樹脂)系のものです。日本で一般的な木工用ボンドにも使われている種類の樹脂ですが、製品ごとの配合まで同じという意味ではありません。
形を保ちやすくするための仕上げ
現地の取引先に改めて確認したところ、リムを塗って仕上げる方法は、現在も広く使われているとのことでした。
職人からは、リムを塗ることで形を整えやすくなり、型崩れもしにくくなると聞いています。また、長く使ううえでの悪影響はない、という説明も受けています。
ただ、Rosilyでは、その説明だけで仕上げ方法を変えることは考えていません。形が整っていることに加えて、手に取ったときの感触や、自然素材ならではの風合い、年月を重ねたときの姿も大切にしたいからです。
接着剤で固めず、編む技術で形をつくる
Rosilyでは、アタ本体の形を整えたり固めたりするために、リムを塗る仕上げは行っていません。
職人に形や編み方を直接伝え、編み上げる段階から、全体のバランスを考えて製作をお願いしています。
自然素材を手で編むため、一つひとつに違いはあります。すべてを均一に固めて揃えるのではなく、手仕事の個性を受け止めながら、形や編み目の調和を大切にしています。
これからも、天日干しと燻しの仕上げを
編み上げた後は、天日干しをし、ヤシの実の繊維状の外皮を燃やした煙で燻し上げます。Rosilyは、この伝統的な製法を大切にしています。
リムを使った品すべてに、将来どのような変化が起こるかを断定することはできません。それでも、私たちは接着剤で本体を固める方法を選ばず、素材と職人の手仕事を生かした製作を続けていきたいと考えています。
自然な色合いと風合いを楽しみながら、長く使っていただきたい。その思いから、これからもリムを使わないアタ製品をお届けします。













