店長日記
極細編みアタバッグ
アタ製品の本場であるバリ島でも、
「極細編み」のアタ製品を殆ど見掛けません。
もちろん日本でも見掛けることが少ないです。
限られた技術の高い職人さんしか作れないからです。
その職人さんと出逢うのもご縁なのです。
そもそも職人になろうとする人が少なく、
職人になったとしても、極める人はごく少数です。
これは、どこの国でも同じだと思います。
バリ島は観光関連の仕事が多く、
若い人はレストランやホテルで働きたがります。
格好良いし、安定した収入も得られるのです。
また、極細編みが完成まで3ヶ月掛かるとなると、
職人さんが収入を得るには3ヶ月後となります。
その間が無収入だとすると、とても困ります。
その収入面だけは、色々な工夫で解決しています。
しかし技術の高い職人さんは減り続けており、
現在これを解決する手段は見つかりません。
毎年7月くらいになると「極細編み」が足らず、
百貨店イベントの販売員さんから悲鳴が聞こえます。
人気のあるデザインは、生産が追いつかないのです。
極細編みと出逢うのは、本当にご縁だと思います。
アタ製品とケタック製品
バリ島のトゥガナン村で編まれたものが
「アタ製品」と呼ばれています。
隣のロンボク島でも、よく似たものが有ります。
ロンボク島のケタックと言う植物で編まれており、
その編みカゴは「ケタック」と呼ばれています。
植物のケタックは、アタに比べて細かく割けません。
当然ですが、その編み目はアタ製品よりも太くなります。
更にケタック製品は、芯材に太いラタンを使っています。
太くザックリとした仕上がりになるのです。
ケタック製品の中でもテーブルウェアは、
有名な大手生活雑貨店でも取り扱っています。
印の無い良い品がコンセプトのショップです。
このショップでは、ケタック製品の品質表示シールに
表示義務通りに「材料 ケタック」と記されています。
世界展開もしているこの会社、法律を遵守しています。
ケタックは比較的安価に作ることがができ、
真面目に作られたものは、素朴な風合いで素敵です。
しかし問題なのは、粗雑に作られたケタックが
「アタ製品」として売られている事です。
それが世界中で販売されてしまっています。
その結果、アタ製品は粗雑なアジアン雑貨との
イメージを持つ人が多いのです。
ぜひ本物のアタ製品を見ていただきたいのです。
そのイメージは、大きく変わります。
Rosilyは、本物のアタ製品だけを販売する。
それが使命だと考えています。
- 2023.11.16
- 10:35
- コメント (0)
Rosilyのアタは全て注文生産
Rosilyのアタ製品は、技術の高い職人だけに、
すべて注文によって作って貰っています。
一般的に「買い付け」と言うのは、
業者が生産地へ直接行って、
現地の在庫品を大量に買い入れることです。
しかしアタ製品の「買い付け」を行おうとすると、
まったく良いものが見つかりません。
「買い付け」とは、格好の良い響きです。
買い付けバイヤー、なんだか素敵ですね。
しかし目利きしても、良いアタは見つかりません。
違う素材で編む、雑な編み方となっている。
塗料やニス、防虫剤・防カビ剤を塗る。
残念ながら、そんなアタ製品が殆なのです。
無茶なリクエストする業者の影響も大いです。
「急いで作って欲しい」「安く作って欲しい」
急いで作ると形が歪んでしまい、
また雑な仕上がりになってしまいます。
安くするには、アタ以外の素材を使います。
そして手間の掛かる燻しの工程を省き、
代わりに防虫剤・防カビ剤を塗ります。
塗料や染料を塗ってしまうことも。
無理なリクエストの結果、
安易な技法に走らせてしまいます。
そして良い職人がどんどん減っています。
Rosilyでは、素材に「アタ」だけを用いて、
トゥガナン村の職人が編んでいます。
編み上げてから、釜で燻して天日干しする、
手間隙のかかる伝統工法を守って作っています。
私たちは「買い付け」を行いません。
伝統製法的に則って作ることを前提として、
全て「注文」しているのです。
- 2023.11.16
- 09:39
- コメント (0)
Rosilyアタ製品のお約束
1,バリ島トゥガナン村のアタ製品だけを紹介
Rosilyでは、アタ製品の発祥の地と言われている、トゥガナン村で作られたアタ製品だけを扱っています。
バリ島の近くの島であるロンボク島やカリマンタン島で作られているアタ製品も有ります。
しかしそれらはアタ製品と称しながら、アタとは似て非なるものも多いのです。
2,アタだけを素材として作る
ロンボク島やカリマンタン島で作られているアタ製品では、アタではなく「ケタック」と言う似て非なる素材を使ったり、またラタンを芯材として使っている製品も多いです。
Rosilyでは、植物「アタ」だけを素材として、アタ製品を作り上げています。
3,買い付けを行わない
バリ島で「買い付け」を行うと、編み方が荒い、素材が違う、塗料や化学品を塗られているなどと、品質が低いアタ製品が多いです。
Rosilyでは「買い付け」を一切行わず、伝統製法に則ったアタ製品を職人に直接注文しています。
4,直輸入
輸出代理店や輸入代理店を使わず、また輸入手続きも自社で全て行い、国内輸送は自社配送を行っています。
中間マージンを削減することにより、お値打ちなアタ製品をお届けいたします。
5,高品質
Rosilyでは、札幌三越から鹿児島山形屋まで、全国主要百貨店の1階でイベント販売を行っています。
Rosilyのあ他清貧は、全国すべての百貨店バイヤーの目利きにも合格している品質です。
高品質なアタ製品をお届けいたします。
アタ製品のお手入れ方法
アタ製品は、汚れたら水洗いする事ができます。
ランチョンマットやコースター、食事で使うテーブルウェアは、汚れることも有ります。
ソースやケチャップ、ジュースなどをこぼしてしまったら、水洗いしてください。
洗剤は使わずに、もちろん食洗機は使わずに。
朝食のパン皿としてアタのトレイを使うと、パンくずで汚れることも。
上下をひっくり返してポンポンと叩くと、パンくずは綺麗に落ちます。
水洗いしたら、風通しの良い場所で自然乾燥させてください。
Rosilyは2018年まで14年間、オーガニックカフェを展開していました。
そのオーガニックカフェで、アタ製のランチョンマットやカトラリー入れを使っていました。
パフェの生クリームが付いてしまっても、水洗いしながら使っていました。
そして14年もの長い間、業務用として耐えてくれたのです。
パフェのクリームで汚れたアタのコースターを、食洗機に入れてしまうスタッフも居ました。
これは絶対に真似しないでください。
でも食洗機に入れても、なんとも有りませんでした。
Rosily Cafeでモーニングの器として使っていたアタトレイ。
オリーブオイルが染み込んでピカピカになっていました。
とても素敵なエイジングでした。
防水スプレーや艶出し剤などの、化学製品は絶対に使わないでください。
アタ製品は燻してあるので水に強く、防水スプレーを塗る必要は有りません。
また、使うほどに艶が出て良いエイジングを楽しめるので、艶出し剤も必要有りません。
アタバッグは、冬の間など長く使わないと思います。
ビニール袋に入れて、アタ製品の中に乾燥剤を入れておきましょう。
アタはカビにくいですが、巾着のカビやニオイ移りを防ぎます。
アタ雑貨の保存については、あまり心配することも有りません。
ホコリが積もってしまった場合は、やはり水洗いしてみてください。
ホコリが物理的に上に乗っかっているだけで、こびりついてはいません。
化学薬品を使ったアタ製品やラタン製品は、ホコリを呼び寄せて吸着します。
Rosilyの伝統製法で作ったアタ製品は、ホコリを呼び寄せません。
ディスカウントやセールは有りますか?
Rosilyでは、すべて定価販売となっています。
WebShop・春日井本店・百貨店イベント、すべて定価販売で同じ価格設定となっています。
全て同じ価格であり、またディスカウントしないことにより、安心してお求めいただけると思います。
アパレルなどは、シーズン中は定価で販売して、シーズン終わり頃には在庫をバーゲンで売り切ります。
値下げを行っても、1年を通せば利益が出る様に、定価設定を行っています。
アタは、最初からディスカウントを想定していない、定価を設定しています。
お値打ちであることと、希少性が有ることで、売れ残りがないことを想定しています。
ディスカウントとは異なりますが、1年に1度ほどRosily本店でアウトレットセールを行うことがあります。
また不定期ですが、年末年始に福袋をご紹介することも有ります。
また、不定期ですがWebShopでのポイントアップも予定しています。
このWebShopで案内いたしますので、どうぞご覧ください。
サイズ、デザインは、特注できますか?
特注による制作は、お受けしていません。
これらが、その理由です。
・デザインから製作開始まで綿密な打ち合わせが必要
・家族総出で制作するため、一つのデザインで100個は作りたい
・ご依頼から完成まで2年間ほど掛かってしまう
バリ島現地で職人さんに依頼しても、同様の回答になると思います。
職人さんとしても、頭の中で設計図を描き出し、その結果1個だけの制作と言うのは割に合わないと思います。
お金に糸目を付けないのであれば、それも可能かも知れません。
Rosilyでは、例えば収納箱などは、出来る限りのサイズ展開を行っています。
ピッタリのサイズが見つかれば、それは素晴らしいご縁です。
もし見つからなくても、上手く工夫するのも楽しいと思います。
Rosilyのアタ製品は安いですか?
Rosilyのアタ製品は、お値打ちだと考えています。
「高い」「安い」は、品質とのバランスだと思います。 Rosilyのアタ製品は伝統製法を頑なに守り、品質に対して徹底的にこだわって作っています。
また、職人に直接注文して自社で直輸入しており、掛かる費用を最小限に抑えています。 この値段で、このクオリティ。
「お値打ち」だと考えています。
ただ “安い” だけをお求めの場合は、Rosilyのアタ製品ではご希望に添えないかもしれません。
- 2023.11.13
- 12:50
- コメント (0)
バティックの価格の違いについて
バティックの価格が大きく異なる理由は、次の通りです。
①制作方法によって、値段が異なる
高い 安い
完全手描き → 手描き+チャップ →チャップ→ プリント
【手描き】
手描きを見極めるには、裏地を見てください。
プリントは 裏がうっすら白っぽく表裏がありません。
模様も、やはりフリーハンド的な味わいがあります。
Rosilyでは、100年モノの手描きバティックを販売しています。
【チャップ】(型押し)
チャップと呼ばれる型にロウを付けて、ロウを置き、ロウケツ染めにします。
チャップは上手な職人のものほど繋ぎ目がわかりませんが、均一に柄が連続しています。
【プリント】
シルクスクリーンを使い生地に柄をプリントしています。
複雑な柄ですが、ろうけつ染めに比べると、圧倒的に安価に作ることが出来ます。
伝統的な柄をモチーフにしたり、また新しいデザインのバティックも、たくさん作られています。
Rosilyでも、500種類ほどの色柄のプリントバティックを扱っています。
ウェブショップでは、その一部をご紹介しています。
②柄が細かい
手描きの中でも、細かい線の出る(口の小さいチャンティんを使う)バティックほど ロウ置きに時間もかかり高くなります。
また細かい線でかける職人も少ないです。
③色数が多い
手描きでもチャップでも 色数が多いほど、ロウ置き-脱ロウの手間がかかりますのでやはり高価になります。
④生地のグレード
また 使用する綿生地にもグレードがあります。
高級バティックにはプリミシマと呼ばれる 白生地が用いられます。
⑤素敵な色柄
最後に感覚的ですが、柄や色が素敵である物は、やはり高度な技術や高価な染料が使われています。
- 2023.11.13
- 12:15
- コメント (0)
卸売販売について
Rosilyでは卸売販売を行っていません。
こちらが、その理由です。
・お値打ちな価格で販売しており、割引できない
・一つの商品をたくさん準備できない
・より多くのお客さまにお求めいただきたい
お問合わせを多数いただきますが、お応えできない状況です。
業務用として、ウェブショップでお求めくださるお客さまも多いです。
カフェ、レストラン、居酒屋、病院、廃車、お寺、学校。
色々なお客さまにお求めいただいています。
アタ製品は、優しい雰囲気であり、どの様なシチュエーションにも合います。
耐久性が高く、業務用としてもシッカリと耐えてくれます。
長くお使いいただけるので、エコであり、お値打ちだと思います。
ぜひ業務用として、ご活用いただきたいと思います。
- 2023.11.13
- 12:07
- コメント (0)