コラム
バティックとは ― インドネシアの布と文化
「ジャワ更紗」としても知られる、ろうけつ染めの布
バティックは、インドネシアで受け継がれてきた「ろうけつ染め」の布です。日本では「ジャワ更紗(さらさ)」という名前で、ご存じの方もいらっしゃるかもしれません。
布にろうで模様を描くと、その部分には染料が入りません。この性質を使い、染まる部分と染まらない部分をつくることで、模様を生み出します。
ろうを置き、染め、ろうを落とす。色や模様によっては、その工程を繰り返しながら、一枚の布を仕上げます。
草花や鳥、幾何学模様など、色柄の表情はさまざまです。その美しさの向こうには、職人の手仕事と、受け継がれてきた染めの技術があります。
昔から今へ、人々の暮らしに寄り添う布
インドネシアでは、バティックは日々の装いから、結婚などの人生の節目まで、さまざまな場面で使われてきました。
赤ちゃんを抱くための布にも、幸せを願う意味を持つ模様が用いられます。色柄は、見た目を楽しむだけでなく、人々の願いや習慣とも結びついているのです。
Rosilyが訪ねたジャワ島でも、昔ながらの地元の市場や、近代的なショッピングモールに、バティックの服がたくさん並んでいました。
市場では、通路の両側に色とりどりの服が掛けられ、モールでは、1階のイベントスペースに多くの店が集まっていました。


大切な場面で使う布として受け継がれながら、日々の装いやおしゃれにも取り入れられているバティック。買い物の風景からも、人々の暮らしとの近さを感じました。
ユネスコの無形文化遺産に登録されています
2009年、「インドネシアのバティック」はユネスコの無形文化遺産に登録されました。
登録されているのは、完成した布だけではありません。布を染める技術や、模様に込められた意味、暮らしの中での使われ方などを含む、バティックにまつわる文化です。
ジャワ島のプカロンガンには、バティックの歴史や多彩な布に触れられるバティックミュージアムがあります。地域の子どもたちにとっても、自分たちの文化を学ぶ場所になっています。
Rosilyが訪れたときも、子どもたちが見学に来ていました。展示されたバティックに見入る姿が、印象に残っています。


美しい布を残すだけでなく、その背景にある文化も次の世代へ伝えていく。博物館で出会った光景から、バティックが人から人へと受け継がれていることを感じました。
プリントバティックを、身近な暮らしに
現在は、バティックの柄を印刷で表現した「プリントバティック」と呼ばれる布もあります。
伝統的なろうけつ染めとは製法が異なりますが、手に取りやすい価格のものが多く、好きな色柄を日々の暮らしで楽しめます。バリ島の人たちも、日常着やおしゃれ着にプリントバティックを取り入れています。
Rosilyでも、このプリントバティックをご紹介しています。テーブルに掛けたり、かごの中身を覆ったり、洋服や小物に仕立てたり。一枚の布から、さまざまな使い方が広がります。
まずは、好きな色や気になる模様から。その背景にあるインドネシアの文化にも親しみながら、ご自身の暮らしに合う一枚を見つけていただければうれしく思います。
Rosilyのバティックに出会う
暮らしに取り入れてみたくなる色や模様を、商品一覧からお探しいただけます。
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